OBの近況報告

全員還暦突破記念同期会

 

2012310日土曜日の午後,私たち昭和493月に卓球部を卒業したメンバー7人は,東京都中央区立体育館に集まりました。そして,約2時間,実際に卓球をしたのです。こうした企画が実現したのは,平成23年度中にメンバーの全員が「還暦」到達完了となるので,この機会をとらえて集まってみようという提案が発端でした。

同期のメンバーが集まって実際にボールを打ったのは,一体何年ぶりか。私自身は,温泉卓球的な遊びではなく自分のラケットでボールを打つのは20年ぶりくらいではないか思います。最近は運動すると膝に来やすいので恐る恐るという感じで体育館の卓球場に入り,今のボールのサイズに違和感を感じながらのスタートとなりました。サーブが2本交替というのも自分が体験するのは初めてです。

こうして集まってみて,まず感じたのは,ボールを打つフォームや動き方,バックスイングのリズム感など,昔の印象と一致する場面に出会っては懐かしさを感じるということでした。技のレベルは,最近でもプレーを続けている人が一番高く,動きの軽快さも含めて,様々なのですが,随所に見られるその人らしさを見るにつけ,ある種のふるさと回帰という感覚に浸っていることに気づかされました。もちろん,年齢がそれなりに高くなっているだけに,外観の変貌はありますが,仲間たちの個性や,お互いの間で交わされる会話などに懐かしいものを感じ,なんとも楽しいひとときだったと思えるのです。時間の経過が気にならず,何年ぶりかということが全く問題にならないのは,不思議な気もしますし,大変ありがたいことなのではないかという気がします。

私たちが学生だった時期は,2部リーグで活躍された教育大の先輩方と筑波大の強力メンバーの間に位置することになって,実力的には「地味」に見えてしまいます。リーグ戦では「3部維持」が課題となっていたという印象が強いです。でも,こうして集まってみれば非常に充実した時間が過ごせるという点では,引けを取ることはありません。貴重な「宝」の再発見の一日だったと思います。

結局,これからは毎年同じ時期とか,時々は集まるようにしようという提案が出て,即,決定となりました。(昭和49年卒・井上

平野美宇選手の試合を観戦して(2012.2.11)

 

当OB会でも注目の平野美宇選手,全日本ジュニアでは,決勝で敗れはしたものの,準優勝というのはすごい。見事な結果でした。

今回,「大林カップ」で美宇選手の試合を観戦する機会がありました。Top12という文字も大会名に含まれていて,有力選手が出場する人気の大会ですが,世界選手権に出るような選手たちは今回は海外遠征中で出られません。しかし,美宇選手が出るというので観戦に出かけることにしました。

予選リーグ初戦の相手は藤井寛子選手。小学生の選手がこうした日本のトップクラスの選手と対戦するということ自体が,やはりすごいと思えます。

試合時間がせまって,美宇選手が大きなリュックを背負って試合コートにやって来ました。距離があるので表情が細かいところまで見えるわけではありませんが,やはり緊張感が感じられます。試合は,美宇選手のサービスから。1球めは,サーブミス。「やっぱり緊張するのよねー」という会話が近くの席にいたご婦人たちの間から聞こえてきます。

1ゲーム目が11-52ゲーム目が11-3で落としましたが,3ゲーム目は11-9で美宇選手。緊張がほぐれて来たのかもしれません。4ゲーム目は11-6で落として,結局3−1で敗戦ということではありますが,1ゲーム取るのはやはり立派です。予選リーグのもう一人のメンバーである森園美咲選手と対戦した時は,1ゲーム目を取って続く3ゲームを落とし,やはり3−1で敗戦でしたが,それでも1ゲームは取っています。

このように多彩な経験を積み重ねながら,さらに上を目指してもらえればうれしいです。来年は全日本ジュニア優勝も期待できます。昨年秋のOB会の企画もあって,今や茗渓卓球クラブの会員同然のように勝手に決め付けての応援・観戦となりました。

(昭和49卒・井上記)

 

《追記》本文で言及した試合は,全体ではありませんが,YouTubeで見ることができます(“卓球 平野美宇”で検索するとすぐにわかります)。また,全日本の試合もかなり見ることができます。